【ワタシバナシ】修生会
年々、「受け継がれて来たもの」に対して
心が動き、足を運ぶ様になって来た気がする。
今日は、書写山圓教寺で毎年1月18日に行われている「修正会(しゅしょうえ)・鬼追い会式」へ。
六角登山口から13時到着に向けて登り、
40分程でひらひらと雪の舞う、いつもと違う雰囲気の摩尼殿に、白い息を吐きながら着いた。
1年に1度しか御開帳しないという六臂如意輪観世音菩薩の扉が開いていて、生まれて初めて目にした。
先週、後輩と書写山を歩いた時に、奥之院開山堂横にある護法堂にふと目が止まり、調べてみると、性空上人を守護し続けてきた乙天・若天の両護法童子(不動明王・毘沙門天)を山の鎮守として祀られていた。
この鬼追いは、両護法童子が春を呼ぶ神として赤鬼、青鬼という形で登場するという。
今ここに居るのも、先週書写山について調べた事が導いたなぁ。と思いながら冷たい風が吹き抜ける摩尼殿に正座する。
しかし、じっとしていると汗が冷えてきて、耐えれず陽の当たる外へ…
始まった修生会。お坊さんの声が響く。
こういう荘厳な雰囲気がやはり好き。
何かが手渡されたり、何かが後ろに向かって撒かれたり、詳しい事は分からないけれど、
この後に出てくる鬼も、末裔の梅津家の役となっていて、千年以上舞を受け継がれてきたという。
1時間程で、いよいよ鬼が出て来るという時、ここに来て私は底冷えし出して勝手に体がカタカタ震えてきた。寒い。。。。
鬼のゆっくりした舞を待ちながら寒さに耐える。やっと前に来た時、
だぁああーもう無理だ!震えが止まらない!
きっとこれからいいとこなんだろけれど摩尼殿を後にした。
かじかんで動かない手で、靴紐を締めて立ち上がった時、
「鬼の箸、抽選してるんでよかったら」
(??オニノハシ?オニノカケハシ?抽選?)
↑この時はこれを知らなかった。
宝くじは当たらないけど、無欲なのでこういう時は白をひくもんだ。
よく分からないけどヤッター!と
木の棒を握りしめ、嬉しげに下山してたら思いっきり転けた。(罰当たり)
圓(円)のように欠けたところがなく、自己を完成する道を教える寺という意味が込められている書写山圓教寺。
歳がいくと「丸くなる」というのは、こういうところから来ているのだろうか。
まだまだ、これからも足を運びそう。